松濤館流空手の歴史

松濤館の名前の由来

船越義珍は小さい頃、体が弱く内向的で、

静かに一人自然を楽しむ性格であったと自称しています。

空手の稽古の後、松林の中で一人静寂を楽しみながら、松が風に揺れる音(=松籟=松濤)

にひかれていたようです。

子供の頃からそんな風景の中に、何かを見たのだと思います。

船越義珍の雅号が「松濤」としたのは、このあたりから来ているようです。

空手道二十訓

. 空手道は礼に始まり礼に終ることを忘るな
2. 空手に先手なし
3. 空手は義のたすけ
4. 先づ自己を知れ而して他を知れ
5. 技術より心術
6. 心は放たん事を要す
7. 禍は懈怠に生ず
8. 道場のみの空手と思ふな
9. 空手の修業は一生である
10. 凡ゆるものを空手化せよ其処に妙味あり
11. 空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還る
12. 勝つ考は持つな負けぬ考は必要
13. 敵に因って轉化せよ
14. 戦は虚実の操縦如何に在り
15. 人の手足を剣と思へ
16. 男子門を出づれば百万の敵あり
17. 構は初心者に後は自然体
18. 形は正しく実戦は別物
19. 力の強弱体の伸縮技の緩急を忘るな
20. 常に思念工夫せよ