道場のみの空手と思うな(松涛二十訓)
「道場のみの空手と思うな」の意味
この言葉には、道場で空手の技術を磨くだけでなく、
普段の生活そのものが、空手の修行でもあるという
意味が込められています。
では、日常生活の中でどのようなことを
意識すればよいのでしょうか?
私は大きく3つあると考えています。
① 心を整える
私たちは日々の出来事によって感情が乱れ、
怒りや不満を抱えてしまうことがあります。
だからこそ、感情をコントロールし、
穏やかな心で毎日を過ごすことも、
心の鍛錬の一つです。
また、周囲の人や環境に感謝の気持ちを
持つことも大切です。
そして、そのための大きなポイントは、
力みを手放し、心と体をリラックス
させることではないでしょうか。
その鍵となるのが「呼吸」です。
深くゆったりとした呼吸は、
心を落ち着かせ、感情を整え、
平常心を保つ助けになります。

② 体を整える
体は空手を行うための土台です。
欲のまま食べるのではなく、日本食を中心とした
昔ながらの食事を心掛け、
自分に合った運動を継続し、
十分な睡眠を取ることが大切です。
どれだけ熱心に稽古をしても、食事や睡眠が
乱れていては本来のパフォーマンスを100%
発揮することはできません。
健康な体を維持することも、
立派な空手の稽古の一つだと思います。
③ 環境を整える
住環境を整えることも重要です。
物があふれ、散らかった環境では
心も乱れがちで落ち着きません。
整理整頓されたすっきりとした空間は、
集中力を高め、穏やかな気持ちで過ごす
助けになります。
所作を大切にして、自分の家や身の回りを整える
ことも修行の一環ではないでしょうか。

日常こそ修行の場
心を整え、体を整え、環境を整える。
この積み重ねが、人としての成長につながり、
結果として空手の上達にも
つながっていくのだと思います。
私自身もまだ道半ばですが、この3つを意識
しながら日々を過ごしています。
道場での稽古だけでなく、日常生活そのものを
修行の場と考え、
一歩ずつ成長していきたいものです。
まさに「道場のみの空手と思うな」の
教えが示すところではないでしょうか。

